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2020/07/24 19:55
こんばんわ。
相変わらずジメジメした日が続いていますね。
今年は例年に比べてかなり雨が多いようで、2000年に入ってからの過去20年間で
一番連続して雨が多いとのこと。
ですが嬉しいことに、枯れそうだった庭の花壇の花達はすくすく育っています。
さて、コロナの状況もあり、買い付けもイベントもほとんどない中なので、
私の大学生の頃の思い出を少しお話ししたいと思います。
大学2年生くらいの時だったでしょうか。
同じ学部学科のいつものメンバーがいたのですが、その内の一人が
「これはすごい面白かった!」と興奮しながら教えてくれた本がありました。
それが沢木耕太郎さんの『深夜特急』。
これが今後の私を大きく変える人生のターニングポイントでした。
あとでわかったことですが、この本は1980~90年代におけるバックパッカーのバイブルになった本で
今までの発行部数は600万部。テレビドラマ化もされ、大沢たかおさんが演じています。
そんなことを知らず、友達から貸してもらった1巻目をその日の夜、
ベットで横になりながら貪るように読みました。
香港からイギリスのロンドンまでをバスだけを使っていくまでに
様々な人々、文化、事件と出会いながらたくさんの経験と感情を胸に
冒険していく主人公の姿。
読んだあの時の芯から奮い立たされる熱気は今でも覚えています。
次の日からの通学の電車内では、満員電車で立ったままの状態でも
ずっと真剣に読んでいました。
読書があまり好きではなかった私がここまで本に吸い寄せられるのは
初めての経験でした。
そして、とある日の昼ごはんの時、
その紹介してくれた友達が突然こう言いだしたのです。
「俺、世界を旅してくるわ!」と。
その時は衝撃でした。が、その気持ちにとても共感できました。
彼が日本を旅立ってから、彼がいない中で大学生活を過ごし、
気づいたら私もいつかは..と思うようになっていました。
私を変えたきっかけはそんな大学の友達からの始まりでした。